7つの無駄

LEAN/TPSの導入で世界の会社から招待を受けます。訪問すると必ず目にするポスターに「5S]と「7つの無駄」
を書いたものを目にします。必ずYODAは質問することにしています。無駄を無くすと何故儲かるのですか?
それは、LEAN/TPSは無駄を排除することですから。では一緒に現場を歩いて見ましょう。社長、どこに7つの
無駄があるか教えてください。在庫の無駄はすぐに出てきますがその他はまずでてきません。社長が解らなけ
れば従業員は解るはずありませんね。解らなければどうやって排除するのかもわかりませんね。

もう一度7つの無駄を確認してみましょう。
1.造り過ぎのムダ :Muda of Over-production
2.手待ちのムダ : Muda of waiting
3.運搬のムダ : Muda of conveyance
4.加工のムダ : Muda of processing
5.在庫のムダ : Muda of inventory
6.動作のムダ : Muda of motion
7.手直しのムダ : Muda of correction
そうです、これが7つのムダの定義ですね、どこにどんなムダがあるかわかりますか? 釈然としませんね。
YODAは標準作業を知っていますのでムダがよく見えます。標準作業を学習したことはありますか?
この機械配置、作業者の仕事、品質検査選別工程など誰がどのようにして決めましてか? 皆で決めました。
そうですか、まず、現状を標準作業研究してみましょう。管理者全員集めてください。社長も必ず出席して
ください。標準作業を学ぶと今の顧客要求数では何人の作業者で加工可能か? どこに7つのムダが隠れて
いるのか? 7つのムダの意味を目で見えるようになります。ですから、改善のポイント、必要性がわかり
改善が進みます。

 作業者の動きをロープを張って追って見て下さい。動作のムダが目で見えます。こんな設備は誰が設計した
のでしょうか? 設計者が標準作業を学んでいれば容易に解決できたはずです。だからIEを学ぶよりもMIE 
標準作業を学ぶべきです。