整理・整頓は今更言うまでも無く、整理とは、必要な物と、不必要な物を分ける。 不要な物は捨てることです。目に見える効果としては、え、こんなに空きスペースが出来たの！ 整頓は欲しいものが直ぐに取れるようにする、使った物は直ちにもとあったところに正確に返却することです。このコンセプトは時間の節約が如何に大事な事なのかを体験して、整頓のルールを皆で守り続けることです。これは会社のルールを守ることが如何に大事な事かを学んでいくことなのです。また、トヨタ生産方式は流れを作ることなので、流れ造りをしなさいというひとがいます。これは2Sを行う前にやっても何の意味もありませんし、ムダを含んだそのままで流れを作ります。２Sが済んだ状態で初めて本当のモノ、人の動きが初めて解り、流れを作る意味が共有されます。最近、DXブームでIoTを導入して会社の仕組み、工場のシステムを変えようと皆さんされています。これも、現状の人の作業、標準、ルールに２Sの考え方を先に導入してください。このルール、この仕事の手順は残すべきか、廃止しても良いかを先に考えてから実施してください。ルーチンワークとそれ以外の仕事に分けて、ルーチンワークは誰でも出来るように標準化（マニュアル化）することです。整理・整頓が伴わないルール化（DX化）は仕組みが複雑化して定着させるには無理が生じます。２Sの考え方はどんなことにも通用します。改善する始めに２Sを実施すれば改善結果も大いに期待できます。トヨタもTPSの始まりは２Sから始めたのです。今でも２S 整理・整頓の表示があちこちに掲示されています。５Sではありません。２Sなんです。
