株式会社リーンランド研究所の鈴木所長の話です。彼が世界を回って気づくのは5S, TPM, TPS/LEANをバラバラに活動をしていることです。TPMは良く質問されますが5Sに関してはあまり関心がありません。5Sは日本人しかできないよ、我々の国では躾が出来ていないから5Sはムリだ。という意見が良く出ます。鈴木所長は以上のもやもやを上手く整理してかれの持論でコンサルを展開しています。5Sの中で2Sを始めに展開します。3S目「清掃」の段階で保全活動と自主保全による設備の清掃を単なる清掃作業ではなくて清掃即ち「設備の点検」として保全部門の活動に現場作業者の「いつもと違う」「何か変?」この情報を保全部門につないで予知保全活動に全従業員を巻き込んで品質向上、生産性向上を図ることがTPMですよと説明しているそうです。海外ではTPMは設備総合効率のパーセントだけを必死にモニターしている経営者に良く出くわします。まさにTotal Machine Performance (TPM)と勘違いしているようです。また、5Sで従業員にムダとは何か?を意識改革して、TPMで設備がいかに大事な物か? を理解してからTPSの導入が正しい近道の経営改善だと伝えているそうです。勿論、上海のサントリービール工場のようにTPMだけにフォーカスして従業員教育に活用して上手く工場運営をしているところもありますが、鈴木氏は5S,TPM,TPSを解りやすく解説して好評を得ているそうです。