TPSの導入、もっと正しく理解したいと悩んでいる皆さん、是非この4冊の本と読む順番をお教えします。TPSと聴くだけで拒否反応を示す人、導入を試みたけど上手くいかなかったと言う人はもう一度この4冊を読み直して見てください。きっと目から鱗のことしかりです。私も導入時は無我夢中で先生から言われるようにやっては来ましたがどうもしっくり来ませんでした。トヨタ式と言われていることは大野耐一氏、トヨタのOBのかたが書いた本からは読み取れません。それはトヨタのTPSが完成する前、戦後何からスタートしたかを理解する必要があります。その始まりは新郷重夫氏、大野耐一氏の2人が同時進行でカイゼンがはじまりました。新郷重夫氏はIEを駆使して生産技術者を中心に早く製品を流すには小ロット、一個流しが重要でそのためには段取り時間短縮が欠かせないとシングル分段替え(SMED)を完成させます。トレーニングの対象が生産技術者ですので機械配置も工程順に並べて流れを加味したレイアウトの必要性を教えています。これは新郷重夫氏がTPSを理解するためにはこの順番で読んでくださいと1980年に出版された「トヨタ生産方式のIE的考察」のなかで紹介しています。それが写真の4冊の本です。
1,理念を理解する。2.理念と生産方式を体系的に理解する。3.手法そのものを理解する。ことが重要であると書いています。以下の順番で読んでみてください。
1.大野耐一著 トヨタ生産方式 1978年刊
2.新郷重夫著 工場改善の原点的志向 1977年刊
3.新郷重夫著 トヨタ生産方式のIE的考察 1980年刊
4.日本能率協会編 トヨタの現場管理 1978年刊
ほとんど方々が逆に始めたが為に混乱していたことが良く解ります。