トヨタ生産方式(TPS)はムダの排除、ジャストインタイムと自働化とか個別の用語の意味を理解してそれぞれがシステムとしてどのように繋がってムダの排除がリードタイム短縮に効果を上げるのかというように理解、実践しながら学んでいくのが近道だと思います。しかし、現場の活動だけでは素早い効果を得ることは難しいでしょう。これは全社的な活動として進めるべきだ全部門が一緒にすすめることがより近道になります。その際、「TOYOTA WAY 2001」も必ず全社的に学んでいくことがもっと近道になります。そのトヨタウェイ2001の中にトヨタの創始者豊田佐吉の死後6年目、1935年に豊田佐吉翁の言葉、精神を纏めた「豊田綱領」が編纂されてそれを元にトヨタ自動車は発展をしてきました。2000年になり海外拠点も多くなり各国のトップから「TPSとはなにか?」という議論があがったそうです。それぞれが習った時期、先生の違いなどで多くの解釈があることが解り各海外のトップが一堂に会して纏め挙げたのがこの「トヨタウェイ2001」だと言うことを蛇川氏から伺ったことががあります。その中には豊田佐吉以降の社長の教えがちりばめられています。
このトヨタウェイ2001にも3代目社長石田退三氏の語録がたまらなく私は好きです。彼の語録を学ぶことをお勧めします。トヨタが倒産の危機を迎え、社長に招聘された人です。それから30年もトヨタを引っ張ってきたひとです。それも60歳になって引き受けた訳です。愛知県知多半島常滑の鈴溪義塾で学び、彦根、近江商人の「三方よし」精神を受け継ぎ上海では豊田佐吉とも面識が在り名古屋の服部商店では丁稚奉公から綿布の商売を手がけた経験がトヨタ復興に軽快に愉快に貢献し「トヨタ中興の師」と呼ばれています。彼について学ぶことをお勧めします。
コロナ禍の今、石田退三語録を勉強し、コロナ禍後の会社文化の構築に是非お勧めいたします。リーンランド研究所長の鈴木雅文氏はTPSと合わせてトヨタ語録をトレーニングに取り入れて会社経営改革指導に役立てることが一番の近道であるということをいっておられます。