米国ではトヨタ研究が今も盛んです。トヨタのリーダーシップレッスン

米国では今もトヨタの強さの源泉研究が盛んなようです。日本では最近滅多に耳にしませんが。 2022年2月に日本語訳された「トヨタのリーダーシップレッスン」を見つけました。米国のリーダーシップコーチのKatie Anderson氏が書いた本を大野耐一やトヨタ生産方式について通訳をやっていた狩野玲子さんが翻訳をされたものです。Katieが以前からJohn Shuckの書いた「A3 Thinking」がトヨタで管理者養成に重要な役割を持っていたことを学び、そのJohnの先生だった吉野勇夫氏と知り合いになってその吉野氏のトヨタでの仕事の経験を通してトヨタの強みをリーダー養成の面から捉えた大変興味深いものになっています。

Johnがトヨタで米国進出の通訳としてトヨタ内部で盛んに使用されたA3レポートと称されたツールを紹介した本です。また、このA3レポートを管理者教育に採用した根元正雄氏が1982年に書いた「TQCとトップ・部課長の役割」の本です。これは部課長の役割とありますが部下を育てるために上司はどうあるべきかを述べたものです。QCサークル、TWI、TPSのエキスを駆使して管理者の能力向上と部下の引き上げを優しく述べています。根元氏はこのころから間接部門の生産性を上げるのに如何するべきか、何が必要かを念頭に書かれています。いま米国ではトヨタ式(日本式)で企業の生産性を上げる活動が盛んですが、日本ではどうでしょうか? 残念なことにこのような活動は全くきかなくなってしまいました。マレーシアでもToyota Wayの研究、導入は私のところには届いています。Toyota Wayは様々なビジネス改革に大変役に立つものだとおもいます。皆さん、一緒に語りませんか? TPS, Toyota Wayを普及させましょう。