大野耐一氏はこれを「バカヨケ」と呼んでいた。 世界を歩いていると「ポカヨケ」に対する質問は良く受けることががあります。これってなんですか? どうやってつかうんですか? 不良品の削減になるんですか?と様々です。1985年初めて米国に行ったときには「Foolproof」フールプルーフと呼んでいました。直訳すると馬鹿を証明することになる。何だろうこれは?という話をしたことがあります。これは自働化の重要な要素としてアンドンと並んで位置づけされています。大野耐一氏はこう言っています。
生産工程内で100%良品を作るためには、治工具・取り付け具にいろいろ工夫して、不良品の発生を未然に防ぐ仕組みが必要である。これをバカヨケという。バカヨケには例えば次のような仕組みがある。
1.作業ミスがあれば、品物が治具に取り付かない仕組み。
2.品物に不具合があれば、機械が加工を始めない仕組み。
3.作業ミスがあれば、機械が加工を始めない仕組み。
4.作業ミス、動作ミスを自然に修正して、加工を進める仕組み。
5.前工程の不具合を後工程で調べて、不良を止める仕組み。
6.作業忘れがあれば、次の工程が始まらない仕組みーーなどである。
このポカヨケは管理の道具です。この道具を設置したら終わりではなく、設置後ポカヨケが作動する度にデータを取ることを忘れてはいけません。PDCAをしっかり回して5W1Hでデータを解析して5Why解析で真因を退治してあくまでも不良の発生を撲滅して不良ゼロを目指して活動することを忘れてはいけません。